第5回ヤスコ先生の食育コラムが到着しました!ヤスコ先生のプロフィールはこちらから
これまでのコラムにて、母乳やミルクで育った赤ちゃんが、食べ物を受け入れ、自分の力で噛んで消化して、胃腸で必要な栄養素を吸収するための「練習の期間」であるとお伝えしました。
乳幼児は心身ともに驚く速度で成長し、手足の発達や脳やココロの発達、歯が生えそろい、味覚も成長していきます。
食欲旺盛な子、大人が食べるものに興味津々な子、一方で食に興味が薄い子や、まだまだ母乳やミルクが大好きな子もいるでしょう。
離乳食が進んでくるといろいろな食材を食べたがっても、まだまだ胃腸は未熟です。
今回は、1歳まで気をつけたい食べ物についてお話します。
それでは第5回スタートです!
第5回 ヤスコ先生の食育コラム
1才までは気をつけたい食べ物
刺し身など、肉や魚の生もの
生魚は消化が悪いため、離乳食を完全に卒業してからにします。
また、細菌感染による食中毒の心配があるので、新鮮なものをしっかり加熱して与えるように気を付けてください。
加熱した白身魚は離乳食初期からOKです。
サバ、サンマなどの青魚は、EPAやDHAなどの脂肪酸が豊富に含まれている優良食品ですが、傷みやすい食材です。
離乳食完了期以降に、新鮮なものを十分に加熱して食べさせましょう。
はちみつ
はちみつは、乳児ボツリヌス症予防のため1歳までは使用しないようにします。
はちみつ入りの食材にも気をつけましょう。
牛乳
牛乳は、手軽で栄養バランスのいい食材ですが、鉄分が少ないです。
鉄欠乏性貧血予防のため、飲料とするのは1歳を過ぎてからにします。
離乳食作りの材料としてなら、5~6ヶ月から加熱調理で少量使用してもよいでしょう。
卵
卵は、食物アレルギー予防のために、しっかり加熱した卵黄から始めましょう。
卵白にアレルギー反応を起こす場合があるので、少しずつ試しましょう。
そばやピーナッツ
そばやピーナッツは強いアレルギーを起こすことがあるので注意して試しましょう。
果汁
果汁は、与え過ぎると母乳やミルクの量が不足するので、便秘のとき以外は必要としません。
フレッシュなフルーツを少量食べさせましょう。
その他
・誤嚥(ごえん)、窒息の恐れのある食品は、与えないか、細かく切るなどの工夫をします。
もち、こんにゃくゼリー、貝類、豆などはしっかり歯が生えてくる3歳までは与えないようにしましょう。
・赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いので、料理の前に手指はよく洗い、食材や調理器具も衛生面には注意を払いましょう。
・離乳食は薄味で水分が多いため腐りやすいです。作ったらすぐに食べさせましょう。
第5回目はここまで
お父さんやお母さんと同じものが食べられる嬉しさが、食事の楽しさにつながります
少しずつ少しずつ食べられる食材を増やして、毎日の食事をより楽しんでくださいね!
ヤスコ先生へのご質問などありましたら、ホームページからご連絡ください!
次回もお楽しみに