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第4回 ヤスコ先生の食育コラム『離乳食の時期から幼児食へ』

第4回ヤスコ先生の食育コラムが到着しました!ヤスコ先生のプロフィールはこちらから

1回目のコラムでは、「食育の重要性」というテーマで、「なぜ離乳食が必要なのか」について5つのポイントをお話し、子供の心と体の成長に合わせた捉え方をお伝えしました。
2回目のコラムでは、「はじめての離乳食」について。離乳食の始め方や量、注意する点をお伝えしました。
3回目のコラムでは、「離乳食に慣れてきたら」として、離乳食が進むにつれてパパママからよく聞こえてくる悩みの中から「離乳食の量やバランス」についてのお悩みについてふれました。

4回目は、「離乳食の時期から幼児食へ」とし、だんだん増えていく悩みについての考え方についてお話します。

それでは第4回スタートです!


 

第4回 ヤスコ先生の食育コラム

離乳食の時期から幼児食へ

1回食、2回食のときは、比較的なんでも食べてくれる赤ちゃんも、パパママの思い通りにはだんだん進まなくなってくるでしょう。
味覚や体の機能が発達し、心や脳の発達も目まぐるしいので、その成長が嬉しい反面、例えば、食べ過ぎ、少食、むら食い、ばっかり食べ、うろうろ食べ、食べ物を投げる、グチャグチャする、など様々な悩みが出てくるでしょう。いくら「練習中」だと言っても、頭を悩ます時期になりますよね。
そんなときは「一口でも食べてくれたらよし」「練習完了!」としましょう。

「乳幼児期の味覚発達は「おいしさ」の形成」

味には「甘味」「うま味」「塩味」「酸味」「苦味」「辛味」があるといわれます。
これらは生きていくために(自分の体に入れていいものかどうかを判断するために)、
それぞれ、大切な信号の役割を担っています。

❝本能のおいしさ❞は「甘味・うま味」そして脂っぽい味

赤ちゃんは、お母さんのおなかにいる時から、舌にある味蕾(みらい)細胞が発達し、さらに味覚の発達が進みます。
生まれながらにして備わった「甘味・うま味」は、本能で、生きるための必要なエネルギー源となる「脂っぽい味」も本能で受け入れます。

❝経験のおいしさ❞は「酸味・苦味・辛味」

お母さんが食べたものによって、おっぱいの味が変わり、赤ちゃんが反応します。
大人では想像できないくらいの敏感です。
その後、生後5か月くらいから成長とともに、どんどん味覚が広がっていきます。

この時期にいろいろな味や香り、食感を経験していくことが大切なのです

その“刷り込み”が、人生を豊かにする「おいしさ」の広がりになるといえます。
今嫌いな食べ物があっても、ずっと嫌いなわけではありません。

また、私たちは子供たちが健やかに育ってほしいと思うばかりに、つい「栄養素」のことばかりが気になりますが、まず「いろいろな食材を受け入れる」ことができなければ、体内に入りません。

まずは「受け入れられる」ための練習と考えましょう。

<栄養バランスの考え方>

そうはいっても、私達はかわいい我が子には「なんでも食べて健やかに育ってほしい」と願います。いろいろな食経験を積んで、いろいろな食べ物を受け入れられる子になっていくのです。

赤ちゃんの時期は、母乳やミルクで必要な栄養素を満たすことができますが、だんだんそれもできなくなります。人間は、多様な食品を組み合わせて食べることで必要な栄養素を満たすことができるのです。

バランスのよい食事の基本は、やっぱり「主食・主菜・副菜を揃え食べること」。どこに行っても目にする文章と思います。

🍚「主食」🍞…米、小麦などの穀物が主材料の料理
(ごはん、おにぎり、寿司、そば、うどん、焼きそば、サンドイッチ、トースト、餅など)
🍖「主菜」🐟…肉、魚介、卵、大豆製品が主材料の料理
(刺身、焼き魚、ステーキ、焼肉、ソテー、しゃぶしゃぶ、唐揚げ、納豆、煮豆など)
🥬「副菜」🍄…野菜、いも類、海藻、きのこなどが主材料の料理
(サラダ、あえ物、煮物、炒め物、酢の物など)
🥛「牛乳・乳製品&果物」🍎…カルシウムをはじめとする大切なミネラルや、ビタミンCなど

<献立を作るとき、分類についてあまり細かく考えない>

料理によっては、主食、主菜、副菜の分類が難しいものもあります。
食事バランスガイド(2005年食育基本法の施行年に厚生労働省と農林水産省によって発表された)では、例えば、カレーライスは主食+主菜+副菜、肉野菜炒めは主菜+副菜といった分類をしています。

食事を用意するということは、本当に大変なことですよね。このような食の仕事をしている私でも、毎日家族の食事を完璧に作ることはできている!と胸を張って言うことはできません。

あまり細かく考えずに、常に、自然にバランスを意識し続けていけるように「だいたい」「ざっくり」を心がけましょう。

料理が苦手で、レパートリーが少ないと悩むパパママも多いです。
そんな方は、「主菜・副菜」の合体したメニューとして「具沢山のスープ」を活用することをぜひおすすめします。
“お鍋”のようなイメージでいいのです。いろいろな食材を組み合わせて、主菜、副菜になるものをたっぷり入れ、主食と一緒に「楽しく」いただきましょう!


第4回目はここまで
あかちゃんの味覚の敏感さや、子どもが好きになりやすい「甘味」「脂っぽい味」は、「本能」で受け入れていることに驚きです!
知ることで、少しでもココロのゆとりに繋がっていただけたらうれしいです
ヤスコ先生へのご質問などありましたら、ホームページからご連絡ください!

次回もお楽しみに

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